陽光

もう、あの家にはいないのだ
誰も、いなくなったのだ。

細く柔らかい、12月の陽の光や
冷たい朝の空気
夏草の生い茂る庭にも
紅葉の落ちる道にも

忙しくて、考えている間もありません
思い出なんて、たぐるより
前に進むので、精一杯
いつも笑って、そう言うことにしているけれど

行間に入り込む、寂しさを
誰とどう、分かち合うのか
ため息に潜む、切なさを
編み込むほどの毛糸もなくて

新しい冬が来て
気持ちは満杯

なのにふと隣を見ると
あのころの景色が待っている
食べかけのパンの袋が笑っている
鍋の中のスープもぬくもっている

日の当たる場所、聞こえますか
そこに私がいたこと、覚えていますか
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by umebayashi-gyoza | 2015-12-01 12:49 | 12月、師走 | Comments(0)

過ぎてゆく日々に。通りすがりに、一言。


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